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『フルメタル・ジャケット』(1987年 イギリス アメリカ合衆国)

キューブリックの功績はいくつもあるが、最大の功績は後世の映画作家たちに“誰も作っていない映画、誰も模倣できない映画”作りをその生き方で示したことだ。世界の映画作家は星の数ほどいるが、その影響度をたどっていくとどこかの監督に行き着く。でもキューブリックを辿ってもキューブリックだけだ。キューブリックの前にも後にも誰にもいない。キューブリック影響を受けた監督はいるが誰もキューブリックに追いつけないし、真似もできない。それほど独自性が強いのだ。この映画は冒頭から吐き気がでるほど罵声怒声を撒き散らしている。映画とわかっていてもこちらが追い詰められて心の行き場を無くしてしまいそうになる。気持ちを保つのが難しい。このようなことが実際にあったら気が狂ってしまうのも無理ない。キューブリックはこの映画で戦争の悲惨さや平和こそ大事と言っているのではないと思う。人間なんて本当に壊れやすく、また支配しやすい生き物なのだと言っているような気がしてならない。心を鍛えても何度も何度も洗脳的な言葉を投げかけられるといつしかパンチドランカーのようになって何も考えられなくなるのだ。そうなったら本当に怖い。

 

 

フルメタル・ジャケット [DVD]

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ウイキペディアより引用
監督        スタンリー・キューブリック
脚本        スタンリー・キューブリック
マイケル・ハー
グスタフ・ハスフォード
原作        グスタフ・ハスフォード
製作        スタンリー・キューブリック
製作総指揮            ヤン・ハーラン
出演者    マシュー・モディーン
ヴィンセント・ドノフリオ
R・リー・アーメイ
音楽        アビゲール・ミード
撮影        ダグラス・ミルサム
編集        マーティン・ハンター
配給        ワーナー・ブラザース
公開        1987年6月26日
日本   1988年3月19日
上映時間                116分
製作国    イギリス
    アメリカ合衆国
言語        英語
製作費    $30,000,000[1]
興行収入                $46,357,676[1]
配給収入                日本 7億6200万円[2]

 

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