読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

未来予報

おすすめの映画や自然、猫について綴っていきたいと思います。

『たかが世界の終わり』(2016年 カナダ・フランス)

AD

グサビエ・ドラン監督の凄まじさを改めて知った作品だ。カンヌでグランプリを獲得するのも頷ける。強烈なインパクトを放ってきた。この映画に出てくる人たちはみんな幸せではない。誰かにすがりたい、助けてほしい。でも誰の心にも届かない。届きそうになっても自ら断ったりする。まるで自分が弱いものであることを認めることが恥のような雰囲気を出している。この家族は崩壊している。そう思った。自分の死を告げるために戻った作家ルイはほとんど喋らないことで存在感が引き立つ。母は12年ぶりの再開で喜ぶがあの笑顔は作り物のように感じる。妹はほとんど記憶のない兄に会うことで戸惑っているが、兄は街で出た憧れの存在だ。兄貴は最悪の人間に映る。とにかくひねくれている。文句、悪口、批判などの悪態の限りをつくす。それを見守る兄嫁の妻は良い人なのだが、義弟との距離を測っている。映画は主人公を覗いて喋り続けている。終盤ルイが意を決して、この帰郷の目的を話そうとするが、兄がぶち壊す。家族をテーマにした映画は普遍的な作品が多く、崩壊と再生への希望へと繋げるがこの映画は崩壊のままだ。「旅に出る。自分の死を告げるために」と冒頭に語っているが、家族には「俺たちの人生を巻き込むのはやめろ」と一喝される。若い時にゲイとなって家出した弟が許せないのか。映画の最後がまた悲しい。鳥が室内を飛んでいる。でも落下してしまう。ああ、もう終わりだ。死んだのか。たかが世界の終わり、、、、

 

f:id:rosack:20170302124004j:plain

監督グザビエ・ドラン

製作ナンシー・グラン

グザビエ・ドラン

シルバン・コルベイユ

ナタナエル・カルミッツ

キャスト

ギャスパー・ウリエルルイ

レア・セドゥーシュザンヌ

マリオン・コティヤールカトリーヌ

バンサン・カッセルアントワーヌ

ナタリー・バイマルティーヌ

 

原題        Juste la fin du monde

製作年    2016年

製作国    カナダ・フランス合作

配給        ギャガ

上映時間                99分

映倫区分                PG12     

 

広告を非表示にする

AD