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未来予報

おすすめの映画や自然、猫について綴っていきたいと思います。

『浮き雲』(1996年 フィンランド)

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アキ・カウリスマキ監督は小津安二郎に影響を受けたという。作風を観れば一目瞭然だ。ほとんどパン移動がないし、ドリーショットもない。固定だ。役者も大袈裟に泣き叫んだり、暴れたりしない。淡々と進む。作品も市井の人々の何気ない生活から人間の本質について、画面を通して問いかけれているような気持ちになる。小津監督もそうだった。考えさせられる。後からずっと心に蘇ってくる。同じだ。本作に出てくる夫婦は悲劇の繰り返しだ。でも決して絶望しない。私だった絶望する。表情も淡々としている。こんな悲劇なのに、何もなかったようにまた歩いていく。しかも笑ってしまうような演出が素晴らしい。悲しみやつらいことを見事な演出で笑いに変えている。フィンランド映画はやはり北欧ということ、そしてお隣にロシア(旧ソ連)の存在が今でも脅威で、どことなく暗く追い詰められているような感じがする。フィンランド人にアキ・カウリスマキが好きだと伝えたことがあるが「う〜ん、まあまあかな」と言った。彼曰くカウリスマキのマンネリに飽きたとか何かフィンランド人を根暗なイメージで捉えすぎだと言っていた。本当のフィンランド人はもっと明るいよと笑っていた。まあ、映画とはその国の文化、芸術、習慣から人々の性格までも如実に表現するから恐ろしい。フィンランド人はカウリスマキの作品を観て案外、自分たちの本質を暴露されているのがちょっと恥ずかしいのではないだろうか。あくまでも推測です。

 

愛しのタチアナ/浮き雲 【HDニューマスター版】(DVD)

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Kauas pilvet karkaavat
監督        アキ・カウリスマキ
脚本        アキ・カウリスマキ
製作        アキ・カウリスマキ
撮影        ティモ・サルミネン
美術        マルック・ペティレ
音楽        シェリー・フィッシャー 、 ユッカ・サルミ
録音        ヨウコ・ルッメ
編集        アキ・カウリスマキ
衣装(デザイン)                トゥーラ・ヒルカモ
字幕        石田泰子
カティ・オウティネン
カリ・ヴァーナネン
エリナ・サロ
サカリ・クオスマネン
マルク・ペルトラ
マッティ・オンニスマー
マッティ・ペロンパー

 

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