未来予報

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『瞳の奥の秘密』(2009年 アルゼンチン)

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この映画は邦画タイトルが工夫されていたらもっとヒットした気がする。劇場で観た時の衝撃を忘れられない。立ち上がれなかった。ハネケ作品を思い出した。同時にラテンアメリカ文学並びにラテンアメリカ映画の奥の深さと彼らの根底になる深い闇を見た気がした。私はガルシア・マルケスに一時はまったことがある。マルケスの作品を含め南米の作家たちの作風がカッコよく映った。何というのだろう、ポップでもあるが、哲学的で、かつ叙事詩的に一気に読ませる。日本人とは違う美しい表現の数々にため息が出る。でもとても暗い部分があるのは共通している。それはヨーロッパから逃れてきた呪縛からか、それとも南米と支配した報いの恐怖を持っているのか、あるいは陵辱され混血された血を呪っているのかわからないが、とにもかくにも恐ろしいものがある。この映画も然り。終盤、これでハッピーエンドかなっ思わせるのは大体の映画の展開だが、その最後のとどめが本当に恐ろしいのだ。こういった感覚は日本人にはないように感じる。怨恨とは恐ろしい。もちろん人を苛めたり、罵倒することのない年齢だが、知らないうちに誰かを傷つけているのかもしれない。言動は言霊となって帰ってくるし態度は体に不調をもたらすと言うから気をつけた方がいいと思うが、中々自分のことはわからない。

ウイキペディアより引用

El secreto de sus ojos
監督 フアン・ホセ・カンパネラ
脚本 エドゥアルド・サチェリ
フアン・ホセ・カンパネラ
製作 マリエラ・ベスイエフスキー
フアン・ホセ・カンパネラ
製作総指揮 ヘラルド・エレーロ
バネッサ・ラゴーネ
音楽 フェデリコ・フシド
撮影 フェリックス・モンティ
編集 フアン・ホセ・カンパネラ
配給 日本 ロングライド
公開 アルゼンチン  2009年8月13日
日本の旗 2009年12月9日(スペイン映画祭2009)
日本の旗 2010年8月14日
上映時間 129分
製作国 アルゼンチン アルゼンチン
言語 スペイン語
興行収入 $27,901,193[1]

 

 

 

 

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