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未来予報

おすすめの映画や自然、猫について綴っていきたいと思います。

映画の読み方書き方『パーマネント・バケーション』(1981年 アメリカ合衆国)

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  ジム・ジャームッシュの『パーマネント・バケーション』を初めて観たのは僕がニューヨークに住んでいた1990年の夏だった。ジャームッシュ監督の作品は日本で『ストレンジャー・ザン・パラダイス』『ダウン・バイ・ロー』『ミステリー・トレイン』を映画館やレンタルビデオで借りて観たとき、大きな衝撃を良い意味で与えてくれた。

  でもこの『パーマネント・バケーション』だけはどうしても観る事が出来なかった。

 当時、ニューヨークのアートムーブメントはキース・へリングの死、そして新しい才能を持ったアーチスト達が“ここぞ!”とばかりに展覧会を開いていた。僕の住んでいたグリニッチビレッジは正にアート一色だった。ジャームッシュが通ったニューヨーク大学の南側には、倉庫を改装したソーホーと呼ばれるアーチストの街だった。僕は毎日のように11thストリートからソーホーのアートを楽しんだ。そして運良くジャームッシュの本作を観ることになったのだ。正直言って、「こんな映画、オレでも創れるわ」と思った。だが実際には創れない。そう感じさせてしまうほど、逆に素晴らしい作品なのである。ただ、ニューヨークの夜を徘徊するだけの話と言ってもいい。でも創れない。絶対に創れない。しかし、映画を創ることに希望を与えてくれた作品でもある。

 卒業制作の一環として創ったのだが、お金が足りず、あちこちのフィルムラボから端尺のフィルムをかき集めて創った熱意には映画に駆ける彼の生き方が表れている。アパートに帰ってラジオを点けるとMCハマーのヒップホップが絶えず流れている。音楽も新しい時代が来ていることも痛感しながらジャームッシュの夢を観ながら眠った記憶が懐かしい。あ、そう言えばジャームッシュのDVDBOX元気にしているだろうか?

 この間、ジム・ジャームッシュ監督の『パーマネント・バケーション』について紹介したら、案の定、友人から「パーカーは夜のNYだけではなく昼のNYも徘徊しているよ!」と言うTELが鳴った。確かにそうである。しかし、パーカーは不眠症で眠れないのだ。そのことを鑑みるとパーカーの心はいつも“夜”いや“闇”を求めているのである。NYを徘徊しても心はいつも晴れないのだ。そして出した決断がパリへと旅立つこと。ここでパーカーの言う台詞がこの映画のタイトルなのだ。日本語に訳すと“永遠の休暇”となるが、映画では確か「僕の終わりのない休暇が始まる」とパーカーはつぶやく。ここにジム・ジャームッシュの作家性の強さに惹き付けられる。僕は映画を観る際、原題、邦題と両方から観て映画を読みとる。本作もそうだが、ジム・ジャームッシュの『ストレンジャー・ザン・パラダイス』これを邦題にするには難しいだろう。単に訳すと“パラダイスより奇妙な”とか“パラダイスより見知らぬ者”となるのだろうか…。しかし、こんなタイトル付けてもパッとしない。英語圏の人に聞くと意味はわかるらしいが僕にはわからない。だって、比較級が成り立たないもん。話はそれたが、ジム・ジャームッシュの映画のタイトルの付け方が非常にクールだ。そしてちゃんと映画の中で意味をもたらしている。タイトル勝ちの映画は日本映画では氾濫している。タイトルを聞くだけで泣けて来るとか観たくなる等。でも大方、中身はない。ジャームッシュ作品のように映画と言う芸術に明確な意味があるタイトルを付けて映画芸術を楽しむ姿勢は崩したくない。

ウイキペディアより引用

Permanent Vacation
監督 ジム・ジャームッシュ
脚本 ジム・ジャームッシュ
製作 ジム・ジャームッシュ
音楽 ジョン・ルーリー
ジム・ジャームッシュ
撮影 ジェームズ・A・レボヴィッツ
編集 ジム・ジャームッシュ
配給 フランス映画社
公開 アメリカ 1981年3月6日
     日本 1986年7月18日
上映時間 75分
製作国 アメリカ合衆国
言語 英語 

https://ja.wikipedia.org/wiki/パーマネント・バケーション

 

 

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