未来予報

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タンチョウ

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日本最大の鳥タンチョウは、北海道だけに生息している。背丈は1、5メートル程だが、両翼を広げると2、4メートルにもなる。とても大きい。しかし動きはとても繊細だ。細い脚で軽やかにステップしながら体を丸めたり伸ばしながらダンスする。更に大きな翼で空気をまるで掴むかのように操りながら宙に舞う。とても優雅でスローモーションの映像を見ているようだ。震えるような声も良い。バレリーナがこの鳥の動きを演技に取り入れて表現する理由もわかる。可憐であり激しくもあり、豊かであり、そして悲壮感が漂っている。本当に芸術的だと思う。このタンチョウを見るために今や海外から鳥好きの人が多く北海道に集まっていると聞く。世界的にこれほどの距離でタンチョウを見ることができる場所は稀有らしい。特に早朝の湿地から湧き上がる霧の中でタンチョウが繰り広げる恋物語は必見の価値があるそうだ。ただし、多くの動物同様タンチョウの性格はとても臆病で警戒心が強いので外敵が近づくとすぐさま飛び去ってしまう。その飛び立つシーンをカメラに収めようとわざと脅かす人もいる。それは止めて欲しい。この鳥はよくタンチョウヅルと表記されることが多いが正式にはタンチョウと呼ぶ。名前の由来は、白と黒の身体、そして頭部が赤、つまり丹頂であるからその名が付いた。新しい年を迎えた。酉年である。鳥は飛翔を意味する縁起物である。一気に飛び立ちたいところだが、いかんせん年をとった。年齢にあった飛び方をしたいと思う。

 

タンチョウ(丹頂)

分布 日本(北海道東部)、ユーラシア大陸
生息地 日本では北海道、特に釧路湿原。
環境 留鳥、または漂鳥
大きさ 全長 2メートル40センチ
絶滅危惧Ⅱ類 (VU)

一本足で立つ姿は本当に美しい。あの仕草は湿地の中でカエルやドジョウを捕まえる際、最も有効的な動きのような気がする。気配を消して歩くためだ。湿地に足を入れる時も乱暴に入れない。つま先から音も立てず、更に跳ねかえりも少なくいれているようだ。波紋が立たないくらい丁寧だ。それを見ているととても繊細な鳥だとわかる。

 

 

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