未来予報

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ホンドリス

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静寂に包まれたはずの冬の森を歩いていると頭上からサラサラという音がどこからともなく降って来る。優しいその音は雪や雨が降る音ではない。音の正体は大抵はホンドリスである。ホンドリスは頭上の松ぼっくりを食べているらしい。そしてその松ぼっくりのかけらが腐葉土で覆われた大地に落ちくるのだ。私はホンドリスが良くやって来る松林で寝そべりながらを待った。腐葉土の冷たさが何故か気持ちいい。随分時間が経っただろうか。ホンドリスが私の頭上で松ぼっくりクルクル回しながら器用に食べている。前歯を使って頬張るその姿が実に可愛い。松ぼっくりのかけらはまるでエビフライにような形で腐葉土に落ちている。かけらが落ちて来る音といったらまるでさざ波を聞いているように気持ち良い。静寂に包まれた森の中で一時の寒さを忘れさせてくれる安らぎの瞬間だ。ホンドリスは日本に棲息するリスでとても警戒心の強いリスである。体長はおよそ30センチ位。身体の大きさに比べてしっぽが太い。冬の間、エサを探すのが大変だ。彼らは秋に集めた木のみやドングリを腐葉土に埋める。それは来たるべき冬に備えた生き残るための手段だ。しかしこういった行動は実は森に恵みをもたらす温床にもなっている。ホンドリスは忘れっぽい動物なのか、自分が埋めた木のみの場所を時々忘れてしまう。忘れた事によってドングリはホンドリスのエサにならずに冬を越え新芽を春に咲かせるのだ。しかしホンドリスは今や減少の一途を辿っている。それは台湾リスといった繁殖率の高いリスとの生存競争もあるが、やはり地球温暖化に伴い松枯れ現象が起きている事に要因は発している。

 

ニホンリス (ホンドリス)
分布 本州、四国、九州
体長 16~23cmくらい
尾長 14~17cmくらい

松林などでよく見ることができる。敏感である。日本の固有種である。雑食性で果実、木の実、昆虫なども食べる。樹上を俊敏に移動する。

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