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『鳥の歌』(1995年 ボリビア)

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インディアンは主にアメリカ先住民を指す言葉だが、本来はインド人を指す言葉だったのはみなさんも知っているだろう。大航海時代、西欧列強は世界の派遣を獲得すべく植民地を増やすことに没頭した。その一番の犠牲者はインディアンであると言える。南北アメリカに住んでいた先住民の人たちのことだ。これほど盗掘され、陵辱され、殺戮され、破壊され尽くされた人たちはいないだろう。何千万人の命が失われたことか、、、。この映画の主導も実は白人たち。先住民の悲劇的な歴史を詳細に撮り、自らの先祖たちの負の行いを克明にするという意思の元スタートする。当初、先住民も受容していたが、やがて白人たちは横暴になっていく。その様子をドキュメンタリー的な演出で展開していく。今風に言えば“上から目線”満載だ。先住民は反乱を企てて撮影は難航していくのだ。この映画を観た時の衝撃は忘れられない。スペイン語とアイマラ語で会話が成される。先住民は文化、芸術、金銀、種などあらゆる貴重な財産が失われたが辛うじて言語だけは残っていたのは本当に良かった。この映画を作ったのはウカマウ映画制作集団。彼らは今も帝国主義に対して苦言を呈している。さすが、ボリビア、さすがゲバラの死の場所。

 

 ウカマウHP(現代企画社)より引用

 『鳥の歌』(1995年 ボリビア)

(Para Recibir el Canto de los Pajaros)

製作スタッフ

 脚本/ホルヘ・サンヒネス
制作/ベアトリス・パラシオス
カメラ/セサル・ペレス
撮影監督/ラウル・ロドリゲス(キューバ映画研究所)、
ギレルモ・ルイス、セサル・ペレス
音響/セルヒオ・クラーロス
衣裳/ギレルモ・クルス
メーキャップ/グラシエラ・クロッサス(キューバ映画研究所)
アイマラ語指導/ベアトリス・パラシオス
音楽/セルヒオ・プルデンシオ
出演/ジェラルディーン・チャプリン、ホルヘ・オルティス、
ギド・アルセ、リネス・エルバス、マルセリーノ・グスマン、
タチアーナ・アビラ
先行配給/太田昌国(日本)、ABP(ドイツ)
監督/ホルヘ・サンヒネス

 

 

 

アンデスで先住民の映画を撮る―ウカマウの実践40年と日本からの協働20年

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