未来予報

おすすめの映画や自然、猫について綴っていきたいと思います。

ジョウビタキ

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寒さが厳しい時季だが森や公園、ため池へ行くと鳥の清らかなさえずりが聞こえて来る。鳥愛好家にとっては最も楽しみな季節である。私は特に鳥愛好家ではなかったが、数年前から鳥のさえずりを出来るかぎり聞くように心掛けている。鳥のさえずりは疲れた人間の心身を癒してくれる素敵なメロディーだからである。今一番私の心を和ませてくれるのはジョウビタキである。特にお尻をフリフリする動きが可愛い。その動作と同じく“ヒッヒッヒ、カチ、カチ、カチ”といった甲高い声を出す。実に心地よい。この鳥はオスもメスも単独で縄張りを持っている。縄張り場所を見つけて近くでじっと待てば観察することが可能だ。大きさはスズメほどで14センチくらい。夏は中国大陸で過ごし、10月頃から3月頃まで南下して過ごす。オスは顔、喉、背中まで黒く、お腹は鮮やかなオレンジ色で頭は灰白色。メスは頭から背中にかけて灰褐色で、オスと比べると少々地味である。両者とも翼に3角形に見える白い斑点があるので鳥初心者の方でもすぐに判別がつく。この斑点模様をイメージしたのか別名、紋付鳥とも呼ばれている。しかし実際の名前はおじいさんの風貌に由来する。ジョウビタキは漢字で「尉鶲」と書く。この「尉」という字はおじいさんを表す言葉で、オスの頭の白髪を指す。またヒタキは上記した カチ、カチ、カチという鳴き声が火打石を打ち合わす音に似ていることから付いたとされる。出無精になりがちな季節だが思いきって森や公園に出掛けてみよう。鳥たちの奏でる軽やかな歌声で心身共にリラックスし英気を養い春を待とうではないか。

 

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