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センブリ

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センブリを漢字で書くと「千振り」になる。千回熱湯で振り出してもなお苦味が残るという意味だ。私が子供の頃過ごした田舎ではセンブリのことを「当薬」とも呼んでいる。“まさに薬にすべし草である”ということだ。実際、センブリを飲んだことのある人は近年増えている。それはテレビのバラエティ番組のバツゲームの影響もあるが健康茶としてたしなまれている。しかしいざセンブリ茶を飲むとあまりの苦さに誰もが驚く。私も初めてセンブリ茶を飲んだ時は目眩と吐き気すら感じた。当時、8才位の私は真夜中に激しい腹痛に襲われた。母が乾燥させたセンブリをやかんで煎じたセンブリ茶をおちょこに注ぎ私に飲めと差し出した。強烈だった。胃が焼けるようだった。しかし不思議なことに腹痛はすぐに治った。幼いながらも良薬口に苦しという言葉を実感した瞬間だった。もう二度とこのお茶は飲みたく無いと誓った。さて、このセンブリは日本全国に生育していて日当たりがよく少し湿り気がある山野で見られる。花は白くうっすらと灰色の線が花の先端を目指して一直線に伸びている。花の大きさは3センチくらいで丈は30センチ程。斜面に咲いている姿からはあの苦味は想像出来ない。香りはどうか?私は苦いセンブリを意識しながら花を近付けたがあまり特徴のある香りはしない。葉っぱを一枚ちぎって恐る恐る舐めてみた。一言苦い。昔飲んだあの記憶が蘇る。飲まないと誓ったの…。私はこのセンブリの可憐で美しい姿を見ながら何故この植物があれ程の薬になるのか考えてみた。しかしその答えは私ごときの頭では永遠に見つからないだろう。

 

センブリ(千振)
分布 北海道、本州、四国、九州。
生息地 陽当たりの良い山野。
花期 9〜11月
高さ 15〜30センチ

民間薬としても流通しているが、最近野山で見た記憶がない。もしや絶滅への一途を歩いているのかと調べると生産高は高い。でも県によっては絶滅危惧II類 (VU)に指定されているところがある。仮設ではあるがセンブリの背丈はそれほど高くない。だから他の草花に埋もれて見つけることができないのか、あるいは他の草花の成長速度に負けて育たないのか、、、。まさか鳥や獣が食べているのか、いやあの苦さは食べないだろう。虫も食べないと思うが、、、。

 

 

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