『マッチポイント』(2005年 イギリス)
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人生は本当にわからない。一瞬先は闇、あるいはチャンスの光は突然空から降ってくる。それをテニスゲームとして表している。アレンの作品はいつも人生を考えさせる。うまく進んでいた人生も際どく進んでいた人生もひょっとしたらたった少しのタイミングだけでそれが奈落の底だったり、今生の喜びに変わっていたりする。そこには神様の意思が関係あるかないかより本当にわずかなタイミングだけなのだろう。悪人でもそれをつかめば人生を勝ちに迎える。でも、でもだ。やっぱり人生に於いて悪行は許されないのだ。いくら上手くやってもやはりズルいこと、あるいは犯罪に加担している者にはマッチポイントは訪れないのだ。打ったテニスボールは相手のコートに転がらない。自分のコートに転がる。それはポイントを失うことを意味している。それをアレンは120分かけて表現するあたりが憎い。私たちの人生は度々、大きな決断を強いられる。万事上手く進めよ!と囁きに惑わされず、前を行くのは難しい。いつも何らかの罠が待ち構えている。ボールはどちらに転がるかわからない。ああ、無情となったら報われない。でもボールはきっと自ら望んだ真実に転がるはずだ。そう願いたい。
ウイキペディアより引用
Match Point
監督 ウディ・アレン
脚本 ウディ・アレン
製作 レッティ・アロンソン
ギャレス・ワイリー
ルーシー・ダーウィン
製作総指揮 スティーヴン・テネンバウム
出演者 ジョナサン・リース=マイヤーズ
スカーレット・ヨハンソン
撮影 レミ・アデファラシン
編集 アリサ・レプセルター
配給 アメリカ合衆国 ドリームワークス日本アスミック・エース
公開 アメリカ合衆国 2005年12月28日日本 2006年8月19日
上映時間 124分
製作国 イギリス
アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $15,000,000[1]
興行収入 $85,306,374[1]