未来予報

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スギヒラタケ

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キノコ、キノコ、キノコ。この季節になると夢にまで出てくる。日本を含め世界にはキノコ愛好家が本当に多い。私も山へ入りキノコを見つけると不思議な感覚に襲われる。腐葉土や朽ち木からニョキニョキと生え光沢を放っている様子はまるでお伽話の中にトリップした錯角すら覚える。キノコは昔から人々の心を幻想的に捉えた植物なのだろう。私の専門である映画においても創世記から登場している。最も古いSF映画『月世界旅行』では地球人が月に到着した際、キノコが生えている場面がある。この映画を監督したメリエスもキノコを神秘的な存在として演出に使ったのだろう。さてこのスギヒラタケだが、数年前までは美味で食用に適していると言われていたが、今ではすっかり毒キノコの仲間入りをしてしまった。このキノコを食べた人が急性脳症を発症し深刻な重体に陥った人が急増したからだ。厚生労働省も急遽、食べてはいけないキノコとして全国に発令している。私はこのキノコを実際に見たことがなかった。山に詳しい兄と一緒に散策に出かけた。スギヒラタケは案外簡単に見つかった。色は白。大きさは3〜5センチ程で、朽ちた切り株を覆いつきそうな勢いで生えている。食欲をそそるキノコではない。このキノコは晩秋に多く見られる。名前の由来はスギの切り株等に平ぺったい形で生えているから。地球上に数十万種類あると言われているキノコだが大半は毒性を持つ種が多いと聞く。もし皆さんが山に入り色んなキノコを見つけても安易に食べてはいけない。一番の楽しみ方はキノコの神秘的な雰囲気を鑑賞することだ。それだけでもお腹が一杯になる。

 

スギヒラタケ(杉平茸)
分布 北海道、本州、四国、九州。
生息地 山野の林内、スギ林。
花期 9〜11月
大きさ 3〜5センチ

2004年キノコ愛好家に衝撃が走った。かつては食用可能であったが、このキノコを食べて急性脳症を発症する人が続出した。厚生省も急遽、食用しないようにと全国に呼びかけ事態となった。

 

 

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